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2007年9月 2日 (日曜日)

「UNLUCKY YOUNGMEN」藤原カムイ×大塚英志

 実家の三畳の納戸の床から天井までのタッパのある作りつけの本棚のひとつが一杯になるほど漫画好きなのだが、琴線にふれる画力を持った作家に出会うことが少なくて、今年初めて買ったコミックスは「アンラッキーヤングメン(作画:藤原カムイ/原作:大塚英志)」の全2巻。

 装丁の祖父江 慎さんのファンでもあるから、書店の平積みで表紙にヤラレてしまった。
 それにカムイ氏(藤原カムイ)の画だし「1968年11月の東京」「連続射殺魔の少年」「三億円強奪」「革命(赤軍派)」「作家Mの自決」「ヤマザキ 天皇を撃て」などの興味深い時代に起こったアレコレが、当然コミックスなのだから原作者のフィクションとして織り込まれているのが購入の切っ掛けである。

 カムイ氏のあとがきにもあったが、描かれた時代の頃に生まれたという「劇場型犯罪」という言葉と、「寺山修司(a laboratory of play 演劇実験室 天井桟敷)が行った演劇と日常を隔てる垣根を取り払おうとする事」という一文にも刺激を受けた。(ちなみにアタシがN.G.Tのロゴマークをデザインするときに頭に浮かんだのが、この寺山修司氏の劇団名「a laboratory of play 演劇実験室 天井桟敷」と麿赤兒氏のダンスカンパニー「天賦典式 大駱駝艦」の名称で、「NON GATE THEATRE」のアタマに「a performing arts unit」を付けて「A PERFORMING ARTS UNIT NON GATE THEATRE」としたわけなんです……ちょっと余談が過ぎたかな)

 カムイ氏の作家としての興味のなかに、「昭和」「東京」「寺山修司」があると、押井 守監督作品『紅い眼鏡』製作20周年記念パーティの撮影でお会いしたときにおっしゃっていたのを覚えている。アタシとしては、唐十郎氏の作品(戯曲)をカムイ氏のコミックスで読みたいという事をお伝えしたけど覚えていてくれているかなぁ……

http://kamui-fujiwara.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_8603.html

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