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2008年2月15日 (金曜日)

旗揚げ(創立)20周年記念 東京本公演 打ち合わせ……

Logo5昨夜(14日木曜日)、23時頃から27時近くまで「家庭料理 久慈川」で今秋のNON GATEの東京本公演の打ち合わせ。

早いモンで、アタシもユニットメンバーである「A PERFORMING ARTS UNIT NON GATE THEATRE」は旗揚げから20年であり、アタシの演劇人としての活動も20年である。

公演のタイトル案を考えなくてはいけないが、良いアイディアが未だ浮かばない……この先5年10年の活動を踏まえた上での「初心忘るべからず」のヘッドコピーを考えたい……

ユニット名(劇団名)の「NON GATE(ノンゲート)」とは、「門を構えず」ということで、ウチの代表者(主宰)が東 孝氏の「大道塾」門下生だったときに影響を受けた「大道無門」という言葉から由来する。

だからユニット名に込められた想いみたいなモノを文字にすると……

 大道無門 呑芸徒 A PERFORMING ARTS UNIT NON GATE THEATRE Tokyo Japan

という感じにやたら長くなってしまう。

当時、「大道無門―人世万事、修行の糧と為す」(著者:東 孝[大道塾 設立者・代表師範・塾長])という書籍も発売されていたな……


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高山 広(たかやま ひろし)http://www.schop.jp/
シンガー ソング ライター のような「アクター ディレクト ライター」
1963年10月29日生まれ。宮城県出身。
宮城県立築館高校卒業。シナリオライターを目指し上京。
劇団養成所を経て、1988年自作自演による活動を始める。

高山 広が自作自演による活動を行うためのユニットとしてNON GATE THEATREを旗揚げ。
1988年2月、こまばアゴラ劇場で「最後の標的〜妄想劇虎之衣伝説」を上演。

1989年8月、「THE BOXER」の出演が英国人演出家の目にとまり、'88エジンバラ国際芸術祭参加作品(6ヶ国の異なった国籍の俳優陣による作品)の主役に抜擢される。

1989年“エジンバラフェスティバル”で共演したイスラエル人俳優を招いての二人芝居「TOM & JERRY」(ISHAI GASTER・高山/共同作品)を東京、仙台で上演。

1992年からスタートした数本立てショートストーリーの一人芝居シリーズ『高山広のおキモチ大図鑑』は、人間や動物、昆虫といった生物はもとより、ありとあらゆるモノ(花火、パチンコ玉、歯ブラシと雑巾、傘、爪切り、たばこ、信号、消化器、星…)や概念(昨日さんと今日さん、ウソ君とマコトちゃん…)まで演じながらその「キモチ」や機微を描いてゆくという作風で「一人芝居の概念を変えた」と評されています。
作品数は500にのぼり、数分のショートショートから、2時間を越える超大作まで「批評性と文学性と生の感情と生活感覚のある」作品群は現在もライブのたびに増え続けています。

俳優・高山広としては、NHK朝の連続ドラマ『あぐり』『すずらん』に出演し、多くの視聴者が感動する演技をみせました。NHK朝の連続ドラマ『天花』にも出演。

舞台での客演も多く『ビギン・ザ・ビギン』で森光子氏と帝国劇場で共演、ミュージカル『火の鳥』(原作・手塚治虫)、KOKAMI@networkVOL3『恋愛戯曲』(鴻上尚史 作・演出/永作博美主演)、グループ る・ばる『ああ結婚〜昨日今日明日〜』(松金よね子、岡本麗、田岡美也子)にも出演するなど、幅広く活動してきました。

劇作家・演出家としても、二人芝居『笑い屋キャリー』(作・演出)を志賀廣太郎氏(青年団)と人村朱美氏(フリー)を招き公演する他、若手俳優陣が出演するプロデュース公演の作・演出も手がけてきています。
また『友情 カマキリ篇』等、作品を数校の高校演劇部、劇団に提供するなど劇作家としても注目を集めています。

小学生や幼稚園児に向けた、参加型ワークショップ形式のパフォーマンス、保母・教員向けの勉強会での講演・身体表現のワークショップ、中学生・高校生の芸術鑑賞会、メンタルクリニックのデイケアなどにも招かれるなど、これまでの創作・表現活動をもとにした活動も積極的におこなってきました。
 
また、通常の公演とは別に都内二カ所で毎月「バーライヴ」も展開中。 
飲食店、体育館、山小屋等々…招かれればどこへでも出向いて行き、地方を含めた各所で老若男女「演劇未体験者」の観客をも魅了し続けています。

2000年2月よりパズル誌『漢字メイト』にて、コラム「高山 広のおキモチ世事術語」連載中。

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『伊達人(だてびと)』(2004年 宮城県文化振興財団発行)掲載の高山広エッセイ
『一人がいっぱい』

色々あって、一人芝居というスタイルで活動を始めて十二年ほどになる。世間知らず、業界知らず無我夢中で始め、やがて作品の数も増え定期的に公演を打つようになりだすと、よくこう聞かれるようになった。「なんで一人(芝居)なの?」 そのほとんどは、特に役者さんを含むエンゲキカンケーの方々からのものだったが、それにはきまって、なぜかある種の侮蔑のような物が含まれていた。「…だって、一緒にやってくれるお友達も居ないし、面白そうなホンも見つからなかったし、第一お金がないからギャラ払えないし、セット組んだり、衣裳なんかも凝れないし…そんな中でも何かをハッピョーしたくてしょうがなくって…えー…しょ、しょーがないから、エイッって一人で始めちゃったの」小学校低学年のような当時の私の答えを待たず、相手は今日観たその小学生くんの一人芝居がいかにダメだったのか懇切丁寧にダメ出ししてくれながら実に気持ちよさ気に酒を呑むのだった。

こんな事もあった。アルバイト先にやってきた某超有名ベテラン俳優さんが、店主から私が一人芝居をやっているとの紹介を受けると、「あーだめ!彼見込みない。観なくても分かる。その時点で失格。君ね、芝居っていうものはアンサンブルなんだよ!独り善がりな奴はダメ。大体、一人芝居で成功した奴っているか?○○くらいだろ?でもアイツだって所詮…(以下、延々と)」気が付けば私はぺこぺこ頭を下げながら「すいません」を連発。「なんで俺謝ってんの?」その後、私は記憶が飛ぶほど呑んだ…、らしい。

私はようやく理解しだした。「一人芝居」ってヤバイんだ。エンゲキの方々からの意見を総合すると…、一人芝居をやろうとするような輩は、協調性に欠け、俺が私がと目立ちたがり、手柄を独り占めしたがる身勝手で強欲な恥知らずである。ということらしい。なるほど、侮蔑を込めた物言いの理由が少しだけ理解できた。強欲で恥知らず…、確かに私はそういう人間でもある。でも待っていただきたい。それがそのまま当たっているかどうかは別として、そもそも俳優やら歌手やら人前で何かを発表しようとする人間は、程度の差こそあれ、皆そういった要素を持ち合わせているのではないか。少なくとも、主張してやろう、格好良く見してやろう等といった事は無縁に淡々と生きておられる多くの方々のそれの比ではないはずだ。

「ああ、一人芝居ね…」「ごめん、私ソッチ系ダメ」一度も私の芝居を観たこともない人間からこれらの言葉を私は数限りなく浴びてきた。私の場合、さらに作、演出までもが自分なのでその風当たりは倍加した。同じように演劇をやっていてこの迫害に近い仕打ちはなんだろう。確かに、独善的で閉鎖的な一人芝居が多いのも事実だ。それによるイメージが、一人芝居=退屈。つまらない。に繋がってきたとも言えよう。しかし、なぜエンゲキカンケーから過剰なほどのバッシングが多いか…その理由を、偏見なく観に来てくれた音楽の連中がこう片づけた。「ジェラシーだよ。アンタがやってることがみんな眩しいんだよ。俺らで言えばシンガーソングライター。だから…アクターディレクトぉ?…ライター?とでも言って新しいジャンルにしちゃやあいいじゃん」思わず、それにすがった。だって寂しくって不安だったんだもん。我が意を得たり、以後、今日に至るまで恥ずかし気もなくその肩書きで活動を続けてきた。

名は体を表す?私は自分で掲げたその看板に恥じぬよう、またそう名付けてくれた音楽人たちを失望させぬよう一本一本の作品(ネタと言われる物も多い)に魂込め、書き演じてきたつもりだ。あれから十年と少し。質問の多くは今では「どんな時に思いつくんですか」に変わった。一人芝居というヤリカタは私に通常の演劇活動では味わえなかったであろう実に多くの物をもたらしてくれた。その身軽さから何処へでも呼べると気づいて下さった多くの方々のお陰で、各地のバー、体育館、山小屋、会議室、台所…実に様々な場所が今、演劇空間と化している。十年変わらぬスタッフたち、毎月楽しみにして下さるお客様、年に数回を心待ちにして下さる方々。気が付けば私は実に多くの人々と場に支えられ芝居を続けている。

結果、言えること…、一人芝居もけっして一人じゃ成り立たないという事。なんでも一緒。問題はそこじゃない。このところエンゲキでは「テーマなんて必要ない」ってのが流行らしいが、ご勝手に。私にとって相変わらず一番重要な問題は、その形式やジャンルなどではなく、そいつが何をどう伝えたいのかという事に尽きるのだ。

「そんな長い一人芝居誰が観るか」そう酷評された事もある作品が昨年小さな小さな賞を頂きこの夏、仙台でロングランが決定した。沢山の人々との出会いと思いが結実、更に多くの手によって実現するそのステージを私は心から誇らしく、そして光栄だと感じている。

最後に自分自身で問おう。なぜ一人芝居か?
「…たまたまさ。誰もが自分らしくやりゃあいいだけだよ」

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